こんにちは!WEBマーケターのYOICHIです。
SNSマーケティングでは、SNSを使ってユーザーの感情に訴えかけ、行動を促すためにさまざまな心理学のテクニックが使われています。
この記事ではマーケティングで使われいる心理学の効果をわかりやすくご紹介していきます。
- マーケティングでどんな心理学が使われているか知りたい人
- SNSやブログの運用を始めたばかりの人
どれもすぐに実践に使えるものばかりですので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
~この記事を書いている人~
・YOICHI 40代 元カフェ店長
・青木創士さん主催のキークエストWEBマーケスクールに在籍
・40代でゼロからWEBマーケティングを学び始めました
・目標は世の中にワクワクと感動のコンテンツを発信すること
なぜSNSマーケティングに心理学が重要なのか
人は毎日何気なくSNSを見ていますが、そこには無数の情報が溢れていて、ユーザーは瞬時に「見る・見ない」「反応する・しない」を判断しています。
この判断の多くは、実は意識せずに行われる本能的な選択であり、私たちの深層心理が大きく影響しています。
心理学を活用することで、ユーザーの深層心理に働きかけることができます。
心理学を活用することで、ユーザーの無意識の選択基準に働きかけることができる
SNSは感情が動きやすい媒体であり、ユーザーに刺さる投稿をするためには感情に訴えかける必要があります。
共感、驚き、感動といった感情は、心理学を効果的に活用することで伝えることが出来るのです。
心理学を活用する
心理学を活用すると
- 「認知」から「行動」までのハードルを下げることができる
- 心理学的アプローチにより、自然な形で行動を促すことができる
- ユーザーにストレスを与えない、スムーズな導線設計ができる
深層心理への理解を深めることで、SNSマーケティングの成果は劇的に変化します。具体的には以下のような改善が期待できます。
- 単なる「いいね」から、コメントやシェアといった積極的な反応の増加
- フォロワーとの関係性が深まり、継続的なエンゲージメントを獲得できる
~ エンゲージメント率とは ~
SNSの投稿に対してどの程度のユーザーが反応したのかを、百分率で表したものです。
- 商品購入や会員登録などの具体的なアクションにつながりやすくなる
- 「なんとなく」から「必要性を感じて」という質の高い反応を得られる
- セールスまでの導線がスムーズになり、離脱率を抑えることができる
~ コンバージョン率とは ~
Webサイトやページを訪れたユーザーのうち、商品の購入や問い合わせなど、最終的な成果に至った人の割合を指します
- 的確なアプローチにより、広告費用対効果が改善する
- オーガニックリーチが増加し、広告への依存度が低下する
- 効果的なコンテンツ制作により、運用工数を削減できる
心理学を活用すれば
ユーザーの本質的なニーズや欲求を理解し、それに応える形でコミュニケーションを設計することで、持続的な成果を生み出すことができます。
具体的な心理学的テクニックを学んでいくことで、より効果的なSNSマーケティングを実現することができます。
SNSマーケティングで活用したい心理学20選
①アンカリング効果
最初に得た情報や数値が、その後の判断に大きな影響を与える現象のこと
簡単に言えば、「最初の情報に引きずられる」ということです。
具体例
- セール品の元値を見て「お得だ」と感じ、本当に必要かどうか考えずに購入してしまう。
- 給料交渉で、最初に提示された金額を基準に考えてしまい、本来の希望額を言い出せない。
②ウインザー効果
第三者が発信した情報は信頼性が高いという心理効果
簡単に言えば、販売者の声よりお客様の声を信頼するということです。
具体例
- 商品レビューや口コミ
- アンケートやインタビューの内容を公開する
③カクテルパーティー効果
自分に関係のある情報や興味があることは自然と聞き取れる心理効果
簡単に言えば、「雑音の中でも自分の名前は聞こえる」ということです。
具体例
- にぎやかなパーティーで、離れた場所から自分の名前が呼ばれるのを聞き取れる。
- 図書館で静かに勉強中、隣の人の小さな会話の中に自分の趣味の話題が出てくると耳に入る。
④カリギュラ効果
禁止されたものほど欲しくなる心理傾向
簡単に言えば、「ダメと言われるとやりたくなる」という気持ちです。
具体例
- 「立入禁止」の看板を見て、かえってその場所に入りたくなる。
- 親に「このお菓子は食べちゃダメ」と言われると、余計に食べたくなる。
⑤確証バイアス
自分の信念や考えに合う情報を選んで受け入れ正当化する心理効果
簡単に言えば、「自分の考えに都合の良い情報だけを信じる」ということ。
具体例
- ダイエット中なのに、「たまには食べても大丈夫」という記事だけを信じる。
- 好きなアイドルの良い評判は信じるが、悪い評判は「デマだ」と思い込む。
⑥サンクコスト効果
過去に投資した時間やお金を無駄にしたくないという気持ちから、合理的でない選択をしてしまう心理効果
簡単に言えば、「もったいないから続けよう」という考え方です。
具体例
- 面白くない映画でも、お金を払ったからという理由で最後まで見続ける。
- 効果がないとわかっている習い事を、これまでの努力が無駄になるからと続ける。
⑦ザイオンス効果
人や物に接する回数が増えるほど、好感度が高まる心理効果
簡単に言えば、「見慣れたものを好きになる」ということです。
具体例
- 最初は苦手だった同僚が、一緒に仕事をするうちに好きになる。
- 何度も聞くうちに、最初は気に入らなかった曲が好きになる。
⑧スノッブ効果
他の人と違うものや希少性の高いものを好む心理効果
簡単に言えば、「みんなと違うものを選びたい」という考え方です。
具体例
- 会員限定の商品が欲しくなる。
- 流行のファッションとは逆の、個性的な服を選んで着る。
⑨ツァイガルニク効果
未完成の課題や中断されたことを覚えやすい傾向のこと
簡単に言えば、「途中で終わったことが気になる」ということです。
具体例
- テレビドラマの次回予告を見て、続きが気になって仕方がない。
- パズルを解いている途中で中断すると、完成させたくなる衝動に駆られる。
⑩ハロー効果
ある特徴が他の評価にも影響を与える現象
簡単に言えば、「一つの良いところを見て、他のことも良く見える」ということです。
具体例
- イケメン俳優の演技が、実際以上に上手く感じる。
- 有名ブランドの商品は、品質も良いと思い込んでしまう。
⑪バーナム効果
一般的で曖昧な事象を自分に当てはまると信じてしまう傾向のこと
簡単に言えば、「誰にでも当てはまりそうな説明を自分のことだと思い込む」ということです。
具体例
- 占いの「あなたは優しいけど時々厳しい面もある」という記述を、自分にぴったりだと感じる。
- 性格診断テストで「あなたは状況に応じて柔軟に対応できる人です」と言われ、的確だと思う。
⑫バンドワゴン効果
多くの人が支持しているものを自分も選ぶ傾向のこと
簡単に言えば、「みんなが選んでいるから、自分も選ぼう」という考え方です。
具体例
- 人気のある飲食店に長蛇の列ができているのを見て、自分も並んでみる。
- 選挙で、世論調査で優勢な候補者に投票する。
⑬ピークエンドの法則
体験の評価が最も強い感情(ピーク)と最後の感情(エンド)に大きく影響される現象
簡単に言えば、「一番印象的な瞬間と最後の印象で全体を判断する」ということです。
具体例
- 遊園地で最後に楽しいアトラクションに乗ると、待ち時間の長さを忘れて「楽しかった」と感じる。
- レストランで美味しいデザートを食べると、前菜や主菜の味があまり良くなくても「良いレストラン」と評価する。
⑭フレーミング効果
同じ内容でも表現の仕方によって、人の判断や選択が変わる現象
簡単に言えば、「言い方で印象が変わる」ということです。
具体例
- 「手術の成功率は90%です」と言われると安心するが、「10%は失敗します」と言われると不安になる。
- 「5%の脂肪分」より「95%脂肪分ゼロ」と書かれた商品のほうが健康的に感じる。
⑮ブーメラン効果
相手を説得しようとすればするほど逆効果になり、相手の意見をより強化してしまう現象
簡単に言えば、「説得しすぎると逆に反発される」ということです。
具体例
- 禁煙を強く勧められた喫煙者が、かえってタバコを吸いたくなる。
- 商品やサービスを押し売りされる。
⑯HARMの法則
人の悩みに影響を与えるのは4つの主要な心理的要因(Health、Ambition、Relation、Money)である法則
簡単に言えば、「人の悩みは健康、将来、人間関係、お金に左右される」ということです。
具体例
- 将来の夢や老後の不安
- 義理の両親と仲が悪い
⑰松竹梅理論
3つの選択肢を提示する際に、中間の選択肢を選びやすくする心理効果
簡単に言えば、「無難な真ん中を選びたくなる」という傾向です。
具体例
- レストランのメニューで、高い、普通、安いの3種類のコースを提示すると、多くの人が普通のコースを選ぶ。
- 商品のグレードを「スタンダード」「プレミアム」「ラグジュアリー」と3段階で提示すると、「プレミアム」が選ばれやすい。
⑱メラビアンの法則
コミュニケーションにおいては、視覚情報からが最も影響を受けるという理論
簡単に言えば、「言葉よりも態度や表情の印象が強く伝わる」ということです。
具体例
- 面接で、内容は同じでも、姿勢が良く、自信を持って話す人の方が好印象を与える。
- YouTubeのサムネイルで再生数が変わる。
⑲一貫性の法則
自分の言動と行動を一貫したものにしたいという心理傾向
簡単に言えば、「言ったことは守らなければならない」と思ってしまう性質のことです。
具体例
- 一度ダイエットを宣言したら、周りの目を気にして続ける。
- セールで買った商品が気に入らなくても、「自分で選んだのだから」と使い続ける。
⑳マジカルナンバーの法則
人が一度に覚えられる情報の量が7±2個、4±1個が限界であるという心理効果
簡単に言えば、「人は一度に7つくらいのことしか覚えられない」ということです。
具体例
- ~3つのポイント、〇〇の5ステップ
- 電話番号が7桁で覚えやすいのは、この法則に基づいています。
まとめ
SNSマーケティングで使える心理学をご紹介してきました。
SNS以外でもWEBサイト、LP、ブログ、街中の広告などでも当たり前のように心理学を使ったマーケティングが展開されています。
今回は厳選した20の心理学効果をご紹介しました。
まとめると
- アンカリング効果
- ウインザー効果
- カクテルパーティー効果
- カリギュラ効果
- 確証バイアス
- サンクコスト効果
- ザイオンス効果
- スノッブ効果
- ツァイガルニク効果
- ハロー効果
- バーナム効果
- バンドワゴン効果
- ピークエンドの法則
- フレーミング効果
- ブーメラン効果
- HARMの法則
- 松竹梅理論
- メラビアンの法則
- 一貫性の法則
- マジカルナンバーの法則
これ以上に心理学にはまだまだたくさんのテクニックがあります。
様々なところで使われているので、意識的に広告宣伝などを見ているとどれを使っているのか気づけると思います。
また自分がなぜこの文章に惹かれたのか、なぜこの商品を買ってしまったのか、というところに注目してみるのも面白いです。たくさんのヒントが隠されています。
心理学を理解すれば効果的なマーケティングができます。
正しく活用してユーザーの感情、行動を動かせるようになりましょう!
最後までお読みくださりありがとうございました!